あれから数日がたった。 いじめや嫌がらせは、アレ以来なくなったが心の傷というものは消えない。 時々、夢に出てきたり傷を見るたびに悲しくなる。 「くるみ、寝坊するぞ」 日向はそんな私を気遣って毎日、送り迎えをしてくれる。 「別に起こしに来なくていいよ?」 「寝坊してもいいのかよ」 「……それは……嫌ですね」 「じゃあ、起きろ。じゃないと今すぐにでも……襲うかもよ」 日向はニヤっと笑いベッドへと近づいてくる。