日向の背中を見送った僕は目の前で怯えている女の子に微笑んだ。


「キミかな?くるみちゃんを傷つけた子って」

『わ、私だけじゃない!あとにも二人……っ』



私だけじゃない。
あとの二人も一緒にいじめてた。


そう言いたいんだね。


でもさ、結局はいじめてことに変わりないんだし。


それなりの覚悟は持ってもらわないと、ね?



くるみちゃんをいじめてんだもん。
僕の大好きなお姫様をいじめたんだもん。



僕、許さないよ。