ハラリハラリ・・・








桜が優雅に舞っていた。







「落ち着いた?」








穏やかな声で問いかけてきた。








「・・・はい。」









お涼はうつむいた。









落ち着きをなくしていたこと・・・母と父を思い、落ち着きがなかった。








気がついていたようだ。










「ふぅん。・・・」








雪洞は、それっきり黙った。