「ッ……なんでだぁっ…
せっかく勇、気出したのに!!…」


出てくる涙が止まらない。




前から人が歩いてくるけど、
そんなの気づかないくらい泣き叫んでいた。


「うわぁああん!先輩のバカヤロー!!」




すると、誰かがあたしにハンカチを差し出した。


だれ?


あたしが顔を上げると、そこには−−−−





「おい、大丈夫かよ?」


目が大きくて、唇は薄い。
髪は黒くてそこそこ伸びている。

背は私よりちょっとだけ高い。
ちなみに私は156㎝。




まさに、

………美形だ……