それから駅に着いた。
大石君が私を起こしてくれた。
まるで、教室で泣いていたあの時のように。
「北条。北条ってば!!」
私はゆっくり目を開ける。
「もう着いたから。」
「うん。」
泣いていた目は腫れてて痛いや。
コレが私へのバツだよ。
あんな純粋な人を悴の身代わりにするなんて。
そして家の前に着いた。
「ありがとう。」
「いーえ!こっちも願い事聞いてくれてありがとう。」
私は首を横に振る。
「あ!最後に最後の!お願い聞いてくれる?」
私が首を横にかしげると
「これからも普通に友達でいてほしいです!!」
思わず自分の口をふさいだ。
こんな最低なことしたのに?
なのに友達でいてくれるの?
「私なんかでイイの?」
そう私が言うと大石君はニカって笑って
「うんッ!北条がイイ★」
ありがとう。
「ありがとう。」