高校一年の春、あなたに会った。
隣の席になり、話しかけきてもずっとシカトしてるのに懲りずに話しかけてくるあなたがうざくてたまらなかった。だからはっきりいってやった「私は男が大嫌いなの!」って…そしたらあなたは「初めて声聞いた!口きけないのかと思ったよ(笑)」っていって満足そうに笑ったよね。そのとき「この人なら普通に話せるかもしれない」って思った。それからは普通に話せるようになった。自分でも不思議なくらい自然に…そして初めて名前をしった。湯浅 玲。私は言いやすいから「玲」って呼ぶようにした。私の名前は佐山 藍だから玲も私を「藍」ってよんだ。普通の友達っていう関係でも、相手が「男」っていうのは抵抗あったけど、やっぱりなんか嬉しかった。