Γ莉子、声デカイ…」

Γでかくもなるよ。何でアユ来ないのよ!!」


ちょっと苛立った様な不機嫌な声が電話口から、瞬く間に聞こえ思わずあたしは小さくため息を漏らしてしまった。


Γ何でってあたし行く必要ないし。ってか忙しいし」

Γ忙しいって言っても、まだ先の事だから休み取れるでしょ?」

Γ……」

Γアユ、そっちに行ってから全然帰って来てないじゃんってか1回も帰って来てないじゃん」

Γ……」

Γ成人式だって誘ったのに結局は忙しいって理由つけて帰って来なかったし」

Γ……」


あたしが口を開く間もなく莉子は少し怒り気味に次々と言葉を発していく。

その相変わらずな莉子に思わずあたしは苦笑い気味で笑ってた。


Γちょ、何笑ってんのよ!?」

Γなんか相変わらずだなと思って」

Γ何それ。でさ、今度は帰っておいでよ。あたしアユに会いたいし」

Γあー…うん」

Γあー…うんって、それ本気で言ってる?今回のさ同窓会凄いんだよ?」



またさっきとは打って変わって莉子の声が弾けた。