Γでもあたしアユ先輩を尊敬します。綺麗だしスタイルいいし、あたしが男だったら絶対アユ先輩に惚れてますよ」

Γユリちゃんって上手い事言うね」


煽ててんのか分かんないユリちゃんに、あたしはクスクスと笑みを漏らす。


Γでも、本当にアユ先輩が羨ましいです。大人の女性は憧れます。あたしなんてまだまだガキだし」


そう言ったユリちゃんは何だか不満そうに眉を寄せ、残りのハンバーグを箸でツンツンと突き始めた。


Γユリちゃん、まだ18でしょ?これからじゃん。若いっていいよね。あたしも10代に戻りたいよ。ユリちゃんは彼氏いるの?」


そう問い掛けるあたしに、ユリちゃんはさっきの表情とは裏腹に、


Γはい」


と明るく返事をし、鞄の中をガサガサと探りはじめた。

鞄の中から出てきたのはスケジュールが書かれてある手帳。その手帳を開いてる真ん中のスペースに置きユリちゃんはペラペラと捲り始めた。