Γねぇ、アユ先輩って彼氏居るんですか?」


昼休みの休憩中、今年入ったばかりの子と昼食を食べてる途中、突然目の前にいたユリちゃんはあたしにそう言ってきた。


Γ…え?」


突然の事に聞き返すあたしにユリちゃんは何故か目をキラキラとさせながら前のめりになってあたしを見つめた。


Γだからアユ先輩は彼氏居ますか?」


もう一度、問い掛けてくるユリちゃんにあたしは思わず苦笑いをしてしまった。

さすが若々しい18歳の話の内容は“彼氏”と言う響き。

思わず苦笑いするあたしに、


Γ当たり前にいますよね?」


そう興奮気味た声にあたしは軽く首を左右に振った。


Γえぇっ!!居ないんですか?」

Γうん、居ないよ」

Γ何で?勿体ないですよ。アユ先輩、綺麗だからてっきり男の一人や二人は居るんだと思ってました」

Γ男の一人や二人って…二人も居たら浮気じゃん」


そう言ってクスクス笑うあたしにユリちゃんも同じく微笑み、止めていた箸を進ませた。