大和の家に着くと、家の電気は全て消えてて何気なく見た携帯電話に映し出される時間に目を疑った。

表示される1:53と言う文字に瞬きする事さえも忘れてた。


何時間カラオケに居たのか、何時間カラオケボックスで寝てたのか、どれくらい大和と公園に居て、どれくらい大和とモメあっていたかも分からないくらい時間があっと言う間に過ぎていた。


眠さなんて全く感じなかった所為か時間すらも分からなくなっていた。


Γアユはベッド使えよ」


大和の部屋に入ってすぐ大和は布団を整えながらそう言った。


Γいや、あたし下でいい」

Γいや、俺が下で寝る。布団これしかねぇし、床だと痛いだろ」

Γいいよ別に」

Γよくねぇよ」


そう言った大和は速攻、電気を消し床に寝転んだ。そんな大和にとてつもなく申し訳なく感じ、またやるせないため息が漏れる。


Γごめん」


そう小さく呟いたあたしは、大和のベッドを借り布団に身を潜めた。

何だかんだ言って結局最後には大和に頼ってる自分がいる。そんな自分が無性に嫌になる時がある。


意地を張って全然可愛くない素振りをしてる自分が自棄にムカツク時がある。



あたしは所詮、飾りものなんだ――…