Γちょ、何で大和んちな訳?訳わかんないんだけど」
Γやっぱ、あんな所で寝れっかよ」
Γだったらあたしまで来る必要ないでしょ?帰りたかったら大和、一人で帰ればいいじゃんか」
Γだからそれは無理っつってんだろうが」
未だに意味も分かんないまま不機嫌そうに呟く大和は自転車に又借り後ろに視線を落とした。
Γ……」
Γ早く乗れよ」
そう言った大和にあたしは仕方なく従う。そんな風にさせたのも、この調子じゃあ、きっと大和はあたしを一人にはさせてくれないからだ。
過去に1回だけこーゆー事があった。一人で大丈夫と言うあたしに何だか分からずキレる大和。
そんな馬鹿みたいな事で1時間くらいモメてた事があった。だから、あの時の様なモメ事は嫌い。
結局はあたしが折れて大和に着いて行くしかないのだ。
思わず口から深いため息が漏れ、大和が漕ぐ自転車の後ろで夜空を見上げてた。
空一面に輝く小さな星達があまりにも綺麗であたしは大和の家に着くまでずっと眺めてた。