Γさっきの人って大和の彼女?」


大和の部屋に入った瞬間、あたしは思わずそんな事を口にしていた。

大和は、Γはぁ!?」って声を上げ、顔を顰めたまま言葉を続ける。


Γつかよ、俺…アユが好きだって言ったよな?」

Γうん」

Γじゃあ何でそんな展開になんの?」

Γ大和…笑ってた」


って言うか、莉子が言ってた事、思い出しただけ。アユにその気がないなら、付き合おうって言われてる人と付き合うって。

だから、あたしがあまりにも応えを出さないから大和…もう女作ったんだと思ったから。


だから気になるんだ、大和の事。


Γつか、あれは先輩の女。この前、先輩と女が来て忘れ物してったから取りに来ただけ」

Γそう…」


そう聞いて安心したってのは大和が好きだって証だ。いつからこんな大和を想ってたんだろ。

いつからこんな大和を好きだったんだろ。


Γで、アユは何?」


そう言って、あたしを真剣な顔をで見下ろす大和。




そんな大和に――…、