キーンコーンカーコーン


部活が終わる合図のチャイムが鳴った。



「帰るか」


「うん」




・・・・――――


「今日ね、」


「おう」


唯一、圭は放課後が終わった後の帰り道、あたしの話しを聞いてくれる。



あたしはこの時間が大好きだった。



「ねぇ、圭」


「ん?」


「公園寄って帰ろ?」


「公園?」


「うん」


最後だから・・・。

あたしの最後の我が儘だから。


「行こう?」


「いいよ」


「・・・ありがとう」



圭の手を強く握った。






「公園なんて久しぶり」


「俺も」


あたしと圭はベンチに座った。



「ねぇ、圭」


「ん?」


「あたしが圭に告白した日覚えてる?」


「・・・おう。晴子の告白はすげーウケたよ」


圭はバカにしたように笑う。


「あれでも恥ずかしかったんだよ?」


「アハハ、分かってるよ」


「・・・圭、あれから3ヶ月が経ったね」


「・・・そうだな」


「すっごい楽しかったっ!あたし、とっても幸せだったよ」


「は?」


「ねぇ、圭」