圭の後ろ姿を見つめる。




ねぇ・・・圭。


なんで、あたしの告白をOKしたの?





・・・・――――――――


『黒木くんっ』


『んあ?』



アホそうな喋り方するな・・・。


『おい、思ってること口に出てんぞ』


『えっ!?』

恥ずかしっ!


『クックックッ・・・変な奴だな』



笑った顔・・・可愛いな。


『で、どしたの?』


そうだっ!本題を忘れてた!


『く、黒木くんっ』


『はいはい』


『ずっと前から・・・・好きでしたっ!あたしと付き合って下さいっ』


『は?』


あたしは、放課後の静かな廊下で圭に告白した。


『あの・・・もっかい言って?』


え・・・もっかい・・・?

もっかい・・・?


もう1回っ!?


『無理っ!』

恥ずかしいっ!


『クックックッ・・・お前ウケルな。名前なんて言うの?』


『・・・空・・晴子』


ソラ ハルコ・・・あたしの名前。


『空晴子?晴れ女みたいだな・・・やべ、名前もウケル。クックックッ』


あの瞬間、あたしは自分の名前に感謝した。

だって、黒木くんのとびきりな笑顔が見れたから・・・。