次の日も同じ時間に会社を出た。



すると、昨日と同じように彼女は俺の目の前を通り過ぎて行った。





そこで思うのは、やっぱり好きだな・・・と思う感情。





その次の日。


とうとう俺は彼女に声を掛けた。



「ねぇねぇ」


「はい?」


彼女は足を止めて、俺を見つめた。

彼女と目が合う。


目が合った瞬間、体中が熱くなった。



「オムライスはケチャップ派?それともデミグラスソース派?」


言った瞬間、自分を殴りたくなった。

俺はバカか!

なに言ってんだよ!


こんなん、ただの変態だろ!




彼女は一瞬ポカーンとした様な顔をすると笑って言った。


「あたしは、デミグラスソース派ですかね。それでは」


爽快にヒールの音を立てて彼女は歩いて行った。






---------・・・


「あれ?信、お前随分先に出て行ったのに、まだこんなとこにいんのかよ」


そう言われて意識を取り戻した俺。


「あ----!」


「なんだよ」


「バカだ・・・俺」


彼女の笑った顔に意識ぶっ飛んでた・・・。


それぐらい可愛い笑顔だった。



でも・・・・もう少し話たかった。