「知ってる人だった?」
「あぁ・・・」
ハガキを裏にした。
最初に目にいったのは幸せそうに笑って真っ白なウエディングドレスを着ている晴子だった。
「この人が晴子さん?」
「おぅ」
「・・・キレイな人だね」
眉毛を少し下げながら言った七瀬に愛しい気持ちが増す。
「七瀬が1番キレイだけどな。七瀬のウエディング姿はやばかった」
「なっ・・・フォローしなくていいよ」
「フォローじゃねーよ」
フォローじゃなくて、本心で言った。
七瀬のウエディングドレス姿を見たとき、一瞬呼吸ができなかった。
それぐらい七瀬のウエディングドレス姿はキレイだった。
「あっ・・・この人」
「ん?どうした?」
「圭の・・・元カノだ」
「・・・」
七瀬は俺がいた高校の後輩。
3ヶ月だったとはいえ、知ってたんだな・・・。
「まぁ、元カノだけど・・・こいつはなんか違う感じかな」
「違う感じってなに?」
「こいつは、幸せの恩人かな・・・」
「クスクス・・・命じゃないのね」
「・・・笑うなよ」
"はぶてないでよ"と言って七瀬は微笑みながら背伸びしながら俺の頭を撫でた。