狭い三人だけの空間に斜めに夕日が差し込む。



ふと時計を見るともう針は午後6時半をさしていた。



「小林くん、風宮さん。そろそろ帰る準備をしておこうか。」


「は…はいっ。」


「了解。」


僕達は資料などをカバンに入れ立ち上がり、生徒会室の戸締まりをした。



二人が部屋から出たのを見計らい、鍵を閉めた。





ん…?なんか忘れてるような気が…。





「会長?どうかしましたか?」

風宮さんが不思議そうな顔をしている。


「いや、なんでもないよ。」
と返事をし、

まっ気のせいか。
と自分の中で解釈した。