「会長、文化祭の各クラスの予算の集計案が…。」

「ん、ここを一桁減らしてこのクラスを…。」


カタカタとパソコンの音だけ響く。


今、生徒会室にいる人数は僕と副会長の風宮さん、書記の小林君に会計の中村さんを含めて四人だ。


「会長、生徒会が主催する催しは何をしましょう?」

小林君がふと思い出したように口にした。

ああ、この忙しさですっかり忘れていたがそういえばそんなのがあったな。

「あっはいはーい!!由美はねぇー…「却下。」

中村さんが口を挟んだところで小林君が静止した。


「なによーぉ!!由美まだ何も言ってないじゃーん!」
中村さんが頬を風船のように膨らます。

「お前が喋るだけでいらいらする。まずその喋り方には殺意が芽生える。」


きゃーきゃー言い始めた二人を無視して僕は風宮さんに話しかけた。