クソ真面目なメガネ委員長が少し困ったような表情で、



「んーけど葉月さんは美女にしか見えないと…。」




俺は無言で席を立ち、教卓に立つ委員長のメガネを取ってやった。


キュッキュッ



まるで洗剤のCMのような音でメガネを磨き、そしてまた委員長にかけた。



「よしっ!!これで視界がクリアに見えるぜ!」
俺は爽やかな笑顔で委員長に微笑んだ。


またまた教室がドッとわく。




ブスッ




折れて先が凶器となったシャーペンが飛んできた。



「ぎゃああ゛」


間一髪、俺はとっさに委員長を楯にして生存できた。



すまん委員長…お前のメガネはしっかり埋葬してやるからな…。