僕は階段を降りて、二階の三年四組へと向かう。




美月・・・。まだ教室いるかな?

トントントン
僕は期待に胸を踊らせて、軽快に階段を降りていった。



まだ四組には電気がついているのが見えた。


カリカリ。

教室で何かを書く音が聞こえた。




僕は扉を開けて、中を見た。







「おっ!陽太!今まで生徒会だったのか!?」


「なんだ・・・。兄ちゃんか・・・。」
僕はがっくり肩を落とした。



「なんだとはなんだ!そんな俺だったら落ち込むのかよ!」

兄ちゃんがすぐに突っ込みを入れてきた。



・・・。
「兄ちゃん何書いてたの?」



兄ちゃんはギクりとした。

なぜかひどく焦っている。




僕は少し覗かせてもらう。


[.....好きだ!]


兄ちゃんの手で前や後ろの部分が隠れてこの文字が見えた。




これって・・・。
ラブレターじゃないよね?


僕は変な胸騒ぎがした。