ふう。やっとのことで三千文字位の原稿を書き終える。



椅子に深く座り、疲労した体を休める。




コトッ。

目の前に暖かいお茶が置かれる。


ふわふわと湯気が出て茶の良い香りがする。


「お疲れ様です。どうぞ会長。お飲み下さい。」


彼女はすでに予算案を完成させて僕にお茶を入れてくれる。




僕は立ち上がり、ブレザーを羽織る。

「それは風宮さんが飲むと良い。君も疲れたでしょ。僕は急いでるんで先に帰らせてもらうよ。」




そういうと僕は生徒会室を出た。






.....部屋を出る寸前に風宮さんの寂しそうな顔が見えた。


その顔はとても切なく、きれいに見えた。





・・・まあ美月には負けるけど。