「んもぉ~。そんなに睨まないの。
でも…怒った拓真君も、ス・テ・キvV」

手を頬の辺りで組み、体をくねらせてるこのバカに、
殺意が芽生えるのは俺だけだろうか…?

この殺意をため息と一緒に吐き出すと、バカがまた喋りだした。

「そういや、このクラスに転校生が来るの知ってたか?」

「…いや。知らない。」

別に転校生に興味は無い。

「女の子らしいんだよ!
可愛いのかなぁ…?」

透のにやけた笑顔を見てため息をつき、思ったことを正直に言ってやった。

「……キモイ。」