教室に入るなりまたウザイ奴が来た。

「よっ!拓真!朝からモテてますなぁ!
ちっとは俺にも女の子わけてほしいわぁ…」

こんな事を言っているバカは、藤村 透。

一応、俺の親友。

「別に…。欲しいなら自分で頑張れ。」

「朝からまた一段と冷めてますねぇ、拓真さん。
…来る途中に告られたとか?」

こいつは…

ただのバカのくせに妙に鋭い。

俺は図星をつかれ、黙って透を無視しながら席に着いた。

席に着いた俺のもとに来ながら、図星だなと呟く奴を今すぐぶっ飛ばしたい。