「よぉー席つけお前ら~」

気の抜けた声をだしながら担任が入ってきた。

「今日から文化祭の準備期間に入る、らしい」

知らねーのかよ、お前。

「一週間、準備期間のため多分、授業はない。一日中準備、だそうだ」

多分、とか、だそうだ、とか絶対誰かの受け売りだな…。

「…あいつって、ホントに教師なのか??」

「俺が知るか」

半ば呆れながら透に言った。

「あの先生、やる気ないね」

などと言いながら水島はクスクス笑う。

「後はお前達で勝手にやっとけ」

と言って教室を出て行った。

「さぁて、沙夜!アタシ達は当日に着る衣装を作ろっか?」

「うん!!透君と拓真の衣装も作っとくね!」

…とゆーことは、俺達は力仕事をしろと。

「わ~い!!格好いいの頼むね!!」

「…ハァ。好きにしろ」

喜んでる透の襟首を掴み、引きずりながら言った。

…めんどくせー。