泣き疲れ、いつのまにか寝てしまってたらしい。



起きたのは、夜が明けたばかりの時だった。



服も化粧もそのままだった私は、お風呂場に行った。



お風呂場にある鏡に写る私は、酷いものだった。



化粧は落ちて、肌はボロボロ。



そんな姿に、少し笑ってしまった。



シャワーを浴び、体中を洗う。
また少し涙が出てきてしまった。



早くケジメをつけなきゃ。
けど今だけは、弱いままでいたい。












お風呂から上がり、仕事へ行く仕度をする。



さっきよりまだマシな顔に化粧をしていき、服を着る。



心は晴れないけど、仕事は休めない。



失恋なんて関係ないんだ、社会は。



気合いを入れ、いつもより20分も早く家を出た。