けど、紘貴だけは違った。
『何で早く言わねぇんだよ!』
すごくご立腹で、眉間にシワを寄せていた。
「だ、だって…」
『まさか…』
そこまで言って黙ってしまった。
顔合わせは、私の体調を考え、早めに終わった。
お開きになった途端、無言になり、家に着くまで話さなかった。
家に着き、リビングのソファーに座ったあとに聞いてきた。
『別れようとしたときには気付いてたの?』
「う、うん。22日にわかった、から」
『なのに、別れようとかしてたわけ?』
こ、怖い。
『あんな寒いなかスカートなんて履いて?』
あまりの怖さに、正直に頷く。
そして冒頭に戻る。
仕方ないなぁ。