『早く孫の顔が見たいわぁ』



彼の兄弟は誰も結婚していないため、お義母さんが自分の願望をぽつりと言った。


その言葉に彼のお義父さんや私の親までも頷いた。



『まだ早いって、これからだろ?』


彼の言葉を聞いて、私は大事なことを言ってないことに気付いた。




「…あのっ!」



『どうした?』



「紘貴ごめんね。実は…いるの」



お腹を指しながら、言った。



『『『……えぇぇぇ?!!』』』



全員、同じリアクション。
けど、その後はやっぱり違うみたい。



両親たちは…


『やったわ!来年にはおばあちゃんね』


『あぁ。楽しみだなぁ』


『こんなに早く孫が見れるなんて』


『若いおじいちゃんなんてのもいいなあ』


と楽しげな会話をしていた。