家に着き、お風呂に入った。



ゆっくり湯舟に浸かりながら考える。



もし今日来なかったら…
来てもらえても、、いらないとか言われたら…



後ろ向きな考えしかできずに、不安に押し潰されそう。



やめよう。
まだわかんないのに。
私は信じていたい。



お風呂からあがり、出掛ける用意をする。



淡いピンクのワンピースは紘貴に1番に見せたくて、少しでも可愛いと思われたくて買ったもの。



それに白のコートを羽織る。
足には黒タイツにムートンのブーツ。



化粧も完璧。
髪も服に合わせ、毛先だけを巻いた髪型にした。



出る前に、全身を何度も確認した。



「いってきます」


誰もいない部屋に向かってそういい、部屋を出た。