『信じられないかもしれないけど、原田さんが入社したときからずっと好きだったんだ』



え、え、えぇぇぇ!?



『返事はまた今度でいいから』



そう言うと、上村さんは去って行った。



「う、そ…」



まさか、上村さんが私なんかを。
別に嫌いではないけど、そんな風にみたことなんてなかったからビックリした。



こたえ、か。



『原田。何してんだ?』



後ろから急に声をかけられた。
振り向くと、そこには課長がいた。



「…い、いえ、何も」



聞かれてないよね?



『そうか。早く戻れよ。もう時間になるぞ』



その言葉に時計を見た。
本当だ…あと一分ぐらいで休憩はおしまいだった。



課長に一礼し、急ぎ自分のデスクに行った。