―…少しでも会いたいっ!



食い下がるわけにはいかない私は、会いたいことを訴えた。



―はあ〜。26日だったら会える。



―25日に会いたい。



―無理だって言ってるだろう



少し苛々したような声で言われ、切られた。













彼は仕事が一番だ。
これは付き合う前からわかってたことで、私はそんなとこを含めて付き合った。



10歳も上の彼と出会ったのは、六年前。


兄の上司として、家に来たのが出会い。



一目惚れだった。



かっこよく、優しい気遣いにドキドキしっぱなしだった。



まだまだ幼さが残る私に見向きなんてしないとは思ってたけど、何もしないうちに諦めたくなかった。