『えぇぇっ?!妊娠!?』



妊娠したことを打ち明けたら、近所迷惑になるぐらい大声で早苗は叫んだ。



「早苗、近所に響くから」



『ごめん、ごめん…って違うでしょっ!何で冷静なの!?』



怒ってくる早苗に、若干ひきながらも、一昨日あったことや昨日考えたことを話した。



『…わかった。相原さんには話さないの?』



私は頷いた。



「責任とらなきゃって思うでしょ?そんな愛のない結婚なんて、冷めた家族になるのは嫌なの」



『まぁそうだけど…』



「早苗のいいたいことわかるよ。子供にとって父親は大事だってことぐらいわかってる」



でもね、無理なんだよ。
もうもとにはもどれない。



『でも一人でどうするの?』