「大丈夫です。仮にあったとしても、宇堂さんにはご迷惑はお掛けしませんから。」 宇堂さんに、お辞儀をした私は、屋上から事務室へと戻った。 午後は仕事に集中して取り組まないと…。 ただの夢を、ずっと引きずっていてどうするのよ…。 そう思いながら席に着いて、少し早めに仕事を始めた。 “ただの夢” それだけで終われば良かったのにな…。