「ありがとう…。朝から、本当にごめんね…。」


不意に目から涙がポロッとこぼれてしまった。


「幸歩…」


柊平は私の涙に少し驚きながらも、抱き寄せて背中を優しく擦る。


“もう大丈夫”


そう何回も耳元で囁いてくれた。


ベッドの上で抱きしめられながら…


柊平の胸元に顔を埋めた私は、気持ちを落ち着かせようとしていた。