「お母さん…?どうかした?」


私の声にハッと気付いて顔を上げたお母さんの目は少し潤んでいて…


私はビックリしてしまった。


「…何でもないわよ!あ、もうこんな時間!急いで夕飯の支度終わらせちゃうからね。」


ニッコリと私に笑顔を向けると、お母さんはキッチンへと戻って行った。


この時に…


これから先、何が起こるかなんて…


私には分からなかったんだ…。



―――――…‥
―――…‥