何なの…一体…。
まさか、お父さんに立ちの悪いセールスが来ちゃったのかな…?


渡された紙袋をジッと見ながら家に入る。


「幸歩、お帰り!あら、どうしたの?その紙袋…。」

夕食を作っている最中だったお母さんがニコニコしながら玄関までやってきた。

「そ…それが、表札の前に女の人が立っていて、これをお父さんに渡して欲しい…って言ってたの。最近よくあるセールスか何かじゃない?」


「あら、なんだか気味悪いわねぇ…。」


私が紙袋を手渡すと、お母さんは中を覗き込む。


すると…
途端に顔色が変わっていったんだ…。