「陸…?約束やで!」
うちらは指切りをして、 お互いに指輪をはめあった。
「ずっと一緒な。」
陸は久しぶりに頭をぽんとして笑った。
その笑顔は前に見た笑顔だった。もとの陸に戻れた事が嬉しかった。



うちらは何度もキスを交わし合って、教会の真ん中で愛を感じた。
これが永遠に繋がる事なんだと思った。



「海っ!!
そろそろ帰ろうか。」
「うん!!」
帰るのは本当は嫌やけど、疲れてるし休ませたいのがうちの希望やし…。
うちらは手を繋いで帰った。うちらの指には二人の証であるペアリングがある。それを肌で実感しながら家に着いた。

「明日…学校行くから。
保健室の先生にお礼しやなあかんしな。」
陸はそう言って、
「風邪ひくなよ。」
と付け出して行った。