今思えば、あの時素直に受け止めるべきやった。
素直になっていたら、
もっと早く…




俺は寒い中、走って帰った。俺は一人でぶつぶつ言いながら家の中に入った。テレビをつけて、
夕飯をつくる。
今は一人や。
前まで海が待っててくれたのに…



台所に行くと、
親子丼がラップされて置いていた。
その横に小さいメモ用紙があった。
手に取ってみると…

『陸へ…
昨日はごめんね。
別れよう。
きっとうちといれば、
幸せにはならないから。


陸、親子丼作ったよ。
仕事お疲れ様。
陸は知らないと思うけど…陸のお母さん、
仕事始めたよ。
支えてあげてね。

さようなら。


海より。』