『もしもし・・・』
『もしもし?梨李?』
聞いたことのある声。
『龍・・・哉・・・?』
『ぉぅ』
なんで・・・?
『なんであたしのケー番知ってるの・・・?』
『実美から聞いた』
実美の奴・・・。いつの間に・・・。
『んで、どしたの?』
『ぃぁ-。声聞きたいな-って思った』
龍哉・・・?
『へぇー・・・』
『何してんの?』
『実美の料理の邪魔♪』
『邪魔してんのかよ。手伝わねぇの?』
『メンドイ-』
事実だし?
『俺のために練習しといてよ』
ぇ・・・?
『それはどうゆう・・・?』
『ん-?秘密。わりぃ、また電話かけるわ』
一方的に切られた。
「実美・・・」
「ん?」
料理を運ぶ実美。
「俺のために練習しといてよってどうゆう意味・・・?」
「ぇ、なんで?」
「龍哉が・・・言ってた・・・」
「それって結婚なんぢゃねぇ?」
さらりと言う実美。
「け・・・結婚!?」
「叫ぶな、ァホ。うっさいやろ」
「どうすんの!?」
「んなの知らんて。梨李のことやろ?」
「結婚・・・か・・・」
そのうちなのかな、と思った。