ピンポーンっ
「は−い」
「こんにちは。ひろき居ますか?」
「ちょっと待ってね」
「はい」

しばらくして
ひろきが出てきた。
「どうした?」
「お願い!!今日泊めて…」
「それはいいけど。」
「ありがとう」
「荷物持つよ」
「いいよ、重いし」
「こんなん楽勝」
「ごめんね…」
「てか今日、篤志泊まり来てんだけどいいか?」
「全然大丈夫っ。てかごめんね…」
「いいって」

「ゆうかじゃんっ!!」
「篤志くん久々〜♪」

久々に逢って
興奮気味に抱きついてたら
ひろきが悪魔のような
顔でこっちを見てた。

「ひぃ…っ!ひろき怖い…」
「あぁ?」
「きゃ−…ごめんなさい」
「あぁ。で何があった?」
「家出してきた…。」
「「はあっ!?」」
「出て行けって言われた」
「何で?」
「受験前なのに遊び惚けてるからだって」
「じゃあしばらく家に住め」
「それはだめだって」
「俺がいいって言ってるからいいの」
「本当ありがと…」
「その代わり…」
「へっ?」

ひろきはあたしを
抱え上げてベッドに置いた。

「ちょっ…ひろき?」
「ちょっと我慢しろ」