クリスマスも過ぎ、
年も明けてあたしの前には
『受験』という壁があった。
「いつまでも遊びまくってないで勉強しなさい」
「うるさい!関係ないじゃん」
「お金払うの誰よ?私達の稼ぎであんたは学校に通えるの」
「そうゆう時だけ親づらすんのやめてくれない?」
お母さんは勉強しない
あたしに苛立ってるみたい。
塾もやめちゃったし…。
自慢じゃないけど、
こう見えて地元の
トップ高行くくらいの
頭はぎりぎりあるのに。
「いつまでも遊び惚けるなら出て行って頂戴」
「…わかったよ」
あたしは走って2階に
あがって部屋に行った。
そして必要なものを
全部バッグにつめた。
バッグ3つ分の荷物を
持ってあたしは家を出た。
「さようなら」
あたしは大きな
荷物を抱えて家を出た。