『話があるの。屋上で待ってる』


ひろきにメールを
送って屋上に行った。


そして初めてひろきと
出逢った日のように
屋上に寝転がった。



「あたし最悪だ…。」

ぼそっと独り言を
呟いて空を見上げた。


「どうしたの?」


あたしは急いで
起きあがった。


初めて出逢った
あの日と同じだ…。


「ひろき…。」
「よっ♪」
「うぅ…(´;ω;`)」
「ばかっ!何で泣くんだよ」
「だって…」

ひろきはあたしに
近づいて抱き締めた。

「話って何?」
「あたし…。」
「うん」
「っと…。その…」
「うん…」
「ひ……」
「なんだよ?」
「えっと…ね。」
「なに?」
「あたし、ひ…ひろきの事が好き。」
「え…?」
「あたしが一緒にいたいって思ったのは
ひろかずじゃない。ひろきだよ。」
「ごめん」


ひろきはそう言って
走って屋上から出て行った。


あたし…振られたの?


やっと決意できたのに。

やっと自分に素直になれたのに。