何も言葉が出てこなかった。
｢その事ひろきも知ってる｡あいつ､ゆうかの為に別れたんだ｣
｢何それ…｣
｢俺のダチはゆうかの事好きだった｡だからお前を襲うのをちょっと企んでたらしい｡ひろきの元から離れさせたくて｣
｢…ん｣
｢別れなかったら撮った写真をばらまくって言われて別れるしかなかった｡だから浮気したふりとかして､ゆうかに嫌われようとしてた。｣
｢あたし最低だ…｡浮気したって勝手に疑って､別れるってだけ言って勝手に部屋飛び出して…｡｣
｢今でもあいつは絶対ゆうかの事好きだよ｣
｢あたし…｡｣
｢ひろきん所行けよ…｣
｢…え？｣
｢ゆうかの事を幸せに出来るのは俺じゃなくてひろきだと思うしな｣
｢あたし今､幸せだよ？ひろかずと一緒に居て｣
｢でも…｣
｢今､あたしが好きなのはひろかずだけ!!過去を振り返らないで今ある幸せを大切にしたい｡｣
｢ゆうか…｡｣
｢ひろかずはあたしにひろきを忘れるくらい夢中にさせてくれた｡付き合った日の約束通りに…｡｣
