「もしそうだとしても、今あたしが好きなのはひろかずだけだもんっ」
「そっか。」

ひろかずはちょっと
安心した顔をして
再びあたしを抱き締めた。

「んん…っ」

どんどん濃くなってくキス。
理性が狂いそうになった。

「てかさ、俺何もかもお前が初めて」
「え?」
「抱き締めたのもキスしたのもHしたのも」
「へぇ〜何か意外」
「ま、お前は違うけどな…」
「あ、うん…」
「俺ゆうかの過去知ってるよ?」
「え…?」
「レイプ…」

思い出したくなかった言葉。
急に涙が溢れてきて
ひろかずに抱きついた。

「うぅ…っ」

ひろかずは何も言わずに
頭を撫でてくれた。


「俺、その犯人知ってる。」
「…へ?」
「俺のダチの兄ちゃん」
「……。」
「その日さ、そのダチと遊んでたんだ。そしたら兄ちゃんとその友達が帰ってきて女を襲ってきたって…。」
「…っ。」
「お前写真撮られなかった?」
「え?写真?」

必死で気づかなかったな。

「デジカメを見せてもらったらゆうかが写ってた。ひろきの彼女じゃんってダチと言ったのは覚える」