「いた…っ」
「何で何も言わねぇの?」
「言うから…離して……」

泣きそうな声で
そう言うと離してくれた。

「で、なに?」
「ひろきと出逢った日あるでしょ?」
「うん」
「その日にね、教室行ったら1人の男子から呼び出されたの」
「うん」
「部室の裏に呼び出されていきなりヤらせろとか言われた」
「うん。」
「断ったらその場に押し倒されてキスされた」
「うん…。」
「このままじゃやばいって思って股間蹴って逃げたけど」
「そっか…」


しばらく沈黙になった。


♪〜〜〜〜
沈黙を破ったのは
ひろきの携帯だった。

「悪い」
「大丈夫」
「ちょっと出るな」
「うん」


「もしもし?」

ひろきが電話してる間に
あたしは携帯をいじる。