光輝にプロポーズされてから、あたし達はすぐに籍を入れる事が出来ず、問題は山積みだった。



お互いの仕事の多忙、

それぞれの両親への挨拶、

神風さんを認めさせる事。



仕事が忙しくて、なかなか両親へ挨拶しに行く事が出来なかったけど、両家とも即OKで、逆にあたし達が驚いてしまった。


…こんなにもスムーズでいいんですか?と。



そして、問題は神風さん。

あたし達が何度話に行っても、聞く耳すら持ってくれず。


そもそも、神風さんはあたしが嫌いで、あんな波乱が巻き起こった訳で。


…そうとなったら、あたしが神風さんと仲良くなればいいんじゃん!



そんな単純な考えにより、あたしは神風さんへのストーカーを開始。


挨拶から始まり、しつこく荷物持ちまでやり始めたっけ。



そんな訳で、神風さんもあたし達の仲をようやく認めてくれて、半年前に婚姻届を提出し、数週間前にようやくマスコミにあたし達の婚約を発表した。


本当はもう少し婚約発表を遅らせるつもりだったんだけど、ある事が原因となって、予定が前倒しとなってしまったのだ。




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