「…こんな状態で……無言は嫌です!…先輩が近いのに、近くにいるのにものすごく遠く、て」


「はぁー……。」

私は俯いてて
どんな顔をしてるかは
分かんないけど
先輩が大きいため息をした。




こんなとこで泣き出して
迷惑なやつだよね…


それでもやっぱり
一緒にいるなら
楽しく過ごしたいんだもん!




「…加納、ごめんな?」


「……?」

先輩の声に顔を上げる


「そのぉ……お前に怒ってる訳じゃないから!…それと無視して悪かった。」




「ほんとにですか…?」


「あぁ」


先輩が微笑んでくれて
ほんとなんだと思った


「泣いたりしてごめんなさい…」


「いや、俺が悪いから…」


と言って私の頭を
くしゃくしゃした。