「……あぁ、これ?」

繋いだ手を上にあげて
見せる様子に
私はコクコクと頷く。



「なんかここまで繋いでると離すタイミング逃して…嫌だった?」

ゆっくりと手が離れていく



「嫌ではないですけど…」


そんな聞き方するなんて
反則ですよ
それに繋いでることは
私にとって嬉しい出来事!
嫌なはずがない。


先輩の温もりが残る手

離れちゃうんなら
繋いでること
言わなきゃよかったなぁ…。