「またユリの犠牲者が出たな。」


「ちょっと!私のせいにしないでくださいよ、私は何もしてないんだから。」



「いや、半分くらいはユリのせいだろ。」


帰りの車の中で鬼頭さんとさっきの出来事について言い争う。


争うって言っても鬼頭さんはからかってるだけだけど…。



「今日も家に直帰でいいか?」


「はい、……あっ!やっぱり近くのスーパーでいいです、あの24時間の!」


「なんか買うの?今日は遅くなったから俺も付き合うよ。」


「うわぁ、鬼頭さんが優しい…明日は雨かなー?」


「俺をなんだと思ってんだよ、もう日付変わってるんだからさすがに女1人で歩かせる訳にはいかないだろ。」


「えー、でも家から近いしいいのにー。」


でも昨日今日で食材いろいろ使ったから車で送ってくれるならいっぱい買っちゃおうかなー!


「ほれ、着いたぞ!」


「ありがとうございまーす。」