「ユリ、お前ほんと今日大丈夫か?なんかぼーっとしてること多いけど。」


撮影の休憩中また鬼頭さんに心配された。

「ほんとに大丈夫ですよー!久々に学校行けていろいろあったから思い出してたんです。」


「なんか問題でもあったのか?」


「違いますよ、楽しい事でいっぱいでした!」


「ならいいけど…、正体をバラすようなことにだけはなるなよー。」


「わかってまーす!」


これ以上話してると説教に変わりそうだから心配性な鬼頭さんを置いて私は撮影に戻った。



2回くらい着替えて撮影をして、次はインタビュー。


雑誌のテーマに沿った質問をいくつかされてそれに答える。
ここまではまあまあいつも通りのこと、だけど、今日の記者さんは私にはタブーとされている質問をしてきた。