「本当にありがとう、ずっと言いたかったことだけどずっと言おうか迷ってた…。だけどなっちゃんにも怒られて背中押してくれたんだ。」


「…あの子いい子でしょ?」


「うん、すごくいい子!…そろそろ戻らないとなっちゃんにも悪いな。」


もっと一緒にいたいと思うけどなっちゃんもこっちに戻って来たいと思うし戻らないと…。


後ろ髪を引かれる思いで部屋を出て行こうとしたら、優莉に服を引っ張られた。


「優莉?」


「本当に付き合ってるんですよね…?」


伏せぎみに聞いてきた、きっと不安なんだろう。


「うん、付き合ってる、おやすみ、また明日ね。」


もう一度優莉を抱きしめ部屋を出た。